BAR酔虎伝(バーすいこでん) 価格: 1,575円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 ミステリに出てくる「酒」をバーテンが紹介して、ミステリの蘊蓄を語るエッセイ集。 元はHMMに連載されていたものをまとめたものです。 なかなかハードボイルドな酒を楽しみながら、私もまた主人公気分に浸れるというものです |
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霧の中の虎 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 価格: 1,155円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 実に魅力的な導入部。再婚を控えた戦争未亡人のもとに、死んだはずの夫の写真が次々と送りつけられてくる。夫は生きているのか、それとも…。しかし、その後がいけない。 本作はある凶悪な犯罪者の生き様を描き出すことに重点を置いている。それが無惨な失敗に終わっているのである。発表された1952年当時は衝撃的だったのかも知れないが、現代の犯罪小説で目の肥えた読者にとって、鑑賞に値するものではない。方向性や、試みは面白いと思うのだが。 |
虎の眼 価格: 652円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 ウィルバー・スミスは、アフリカに生まれ、現在もアフリカに住む白人の作家。アフリカの各地を舞台にした冒険小説をたくさん書いている。欧米では大人気なのだが、日本ではそれほどでもなく、散発的にしか訳されていない。 本書の主要舞台は、モザンビーク沖、インド洋に浮かぶ小さな島国。主人公のハリー・フレッチャーは、かつてはヤバい稼業をしていたが、現在は足を洗い、釣り船のチャーター業でのんびり暮らしている。ところが、怪しげな男たちを客として乗せたのを皮切りに、海底に沈んだ難破船の宝物をめぐる、命がけの争奪戦に巻き込まれる。 今どき珍しいほどクラッシックな冒険小説だが、危機また危機、冒険また冒険の、息 |
虎の道 龍の門〈1〉 (C・NOVELS) 価格: 900円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 この本には、ご自身も空手塾を主催されている今野先生の空手に対する思い、考えがぎゅっと詰まっている。実際になんらかの格闘技を実践されている方にはこの思いはストレートに届くのではないだろうか。ぜひ、一読していただきたい。 |
シリアスレイジ〈3〉虎落笛 (電撃文庫) 価格: 683円 レビュー評価:2.5 レビュー数:2 弘文大学の冬季サバイバル試験に参加することになった篤志と栞。 信頼できる仲間と尊敬できる“変異種採集者(レイスハンター)”の先輩との出会いが篤の心を揺さぶる。 試験の最終日、突然に変異種が暴走を始め近隣のスキー場に押し寄せる。そこには篤志の幼馴染美雪が…… サブタイトルは「もがりぶえ」と読みます。 冬の寒風が竹垣などにあたって発生する笛のような音のこと。 二巻の時もそうだが、本編の内容と関係性の薄いサブタイトルで著者の文章センスを疑う。 ただ、三巻目なので前作よりは小説としてよくなってきている。 |